大地の素肌を現す

川野昌通展 ~土、鉄 あるいは身体について~

企画展

2023-11-03 ~ 2023-12-03

休館日:火・水

昨年11月にはじめてSHIDOを訪れたとき、土のちからに圧倒された。床や壁など館内全体が土でおおわれており、私の身体は土につつみこまれたようだった。今回の展示は、この時感じた私の身体の感覚である。直立した状態で、つま先から順番に淡路土を積み上げ、私は徐々に土に埋もれていく。やがては頭部まで積み上がり、全身が土におおわれる。息が苦しく意識が朦朧となりながらもどこか心地が良い。積み上がった土が固まるとそこから抜け出し、私がかたどられた土の表面に鉄を溶かし積層させ、身体感覚を実体化させていく。 淡路島の自然・環境、SHIDOの空間を経験することによって新たな身体像が生み出された。自分自身の曖昧な身体の感覚は、経験や環境によって常に変化し、新たな自分が生まれ続くのではないだろうか。これから私は何を経験しどこに向かうのか。

企画展について

■会期
2023.11.03fri〜2023.12.03sun(休館日 : 火 / 水曜日)
■時間
平日 13:00〜17:00
土日祝祭日 10:00〜18:00
■入館料
500円(中学生以下無料)
■ご来場について
土壁に関するご相談ございましたらご来場予約をお願いします。
休館日、日祝祭日も対応させて頂きます。

展示アーティストについて

川野昌通Masamichi Kawano
1995年 大阪府生まれ。金属彫刻家。現在はIKUHART企画理事としてイベントの企画運営に携わり、大阪芸術大学非常勤副手として勤務。近年は鉄と自身とを重ね合わせた身体表現を中心に各地で作品発表を行う。
公式ウェブサイト/
川野昌通