大地の素肌を現す
はじまりの地である淡路島。大地が隆起し、そこに現れたかのような土そのものの壁。

新しくもなつかしいその壁は、人間たる鼓動を震わせ、同時に安堵を感じさせるような感覚があります。
目で触れ、手で触れる唯一無二の壁は、まるで「大地の素肌」のように私たちと対峙します。

室内に大地が現れる様は、単なる建築材料としての土壁を超えた、地球の営みとしてのアートさえ感じさせる存在です。
私たちは大地を触る仕事としての誇りと尊敬の気持ちを持ちつつ、そこに大地を現します。