土のミュージアム SHIDO

大地の素肌を現す

開催中の企画展

川野昌通展 ~土、鉄 あるいは身体について~

川野昌通展 ~土、鉄 あるいは身体について~

開催日:2023-11-03~2023-12-03

昨年11月にはじめてSHIDOを訪れたとき、土のちからに圧倒された。床や壁など館内全体が土でおおわれており、私の身体は土につつみこまれたようだった。今回の展示は、この時感じた私の身体の感覚である。直立した状態で、つま先から順番に淡路土を積み上げ、私は徐々に土に埋もれていく。やがては頭部まで積み上がり、全身が土におおわれる。息が苦しく意識が朦朧となりながらもどこか心地が良い。積み上がった土が固まるとそこから抜け出し、私がかたどられた土の表面に鉄を溶かし積層させ、身体感覚を実体化させていく。 淡路島の自然・環境、SHIDOの空間を経験することによって新たな身体像が生み出された。自分自身の曖昧な身体の感覚は、経験や環境によって常に変化し、新たな自分が生まれ続くのではないだろうか。これから私は何を経験しどこに向かうのか。

開催予定の企画展/イベント

大切にしていること

日本列島が生まれる、そのはじまりの大地である淡路島。大地が隆起し、突如現れたかのような土壁(地文)で空間を構成しているのが「土のミュージアム SHIDO」です。
剥き出しな大地の素肌から、新しくもありなつかしくもある感触と、人間たる鼓動を震わせ、
同時に安堵を感じさせるような感覚を体験できます。
さまざまな感覚を呼び起こす唯一無二の壁と対峙するということ。それは単なる建築材料を超え、地球の営みがアートとなり、感性を刺激くれるかもしれません。私たちは大地に触れる仕事としての誇りと尊敬の気持ちを持ちつつ、そこに大地を現しました。

土のミュージアム SHIDOの内観
土のミュージアム SHIDOの内観
土のミュージアム SHIDOの内観
土のミュージアム SHIDOの内観
土のミュージアム SHIDOの内観
土のミュージアム SHIDOの内観
土のミュージアム SHIDOの内観

大地の素肌を知る

施設コンセプト
施設コンセプト

淡路島の土から、Well-Being社会の実現へ。それが土のミュージアム SHIDOのビジョンです。土のミュージアム SHIDOは常に土を通して、人と社会を幸せにするということは何か、提供できる価値とは何かを追求しています。

地文(じもん)について
地文について

地文とは、自然そのもの。大地の豊かさ、生命の息吹き、四季折々。遥か昔から詩や絵画によって花鳥風月を表現し、現代にもなお、その美しさや瞬間のきらめきが届けられています。生活のとなりで日々そのことを感じられるように。地球の営みをアートにした地文を届けていきます。

アクセス

大阪から約2時間、
神戸から約1時間
〒656-1521
兵庫県淡路市多賀2150
TEL 0799-85-1147
MAIL shido@kinkikabezai.com
営業時間 平日13:00~17:00
土日祝10:00~18:00
休館日 火・水